美容やメイク関連の専門学校は根強い人気を誇っており、女性を中心にこの世界への希望者は多いです。メイクを専門に学ぶのであれば、一般的なのは専門学校に通って技術や知識を習得することでしょう。専門学校の中にはさまざまな形態のものがありますが、その中でも今回取り上げたいのは通信制高校です。通信制高校にはメイクや美容を専門で学べる学校があります。全日制の高校と違って通信制高校は自分のペースで勉強を進めることができます。また、メイクや美容の専門知識のほかにも高校の勉強もしっかりと履修することで、教養と専門知識の両方を身に着けることができます。ここでは、そんなメイクなどを専門に学べる通信制高校の詳しい内容について見ていくことにしましょう。
メイクの勉強には必須!色彩の知識
卒業後、どんな業種であれ美容やメイクの世界に就くのであれば必ず学ぶのが色彩の知識です。
人間は配色や色の持つイメージによって感情などの変化が起きるといわれていて、美容業界のみならず、ブライダルや広告業などでも色彩の知識は必須とされています。
色彩心理学などと呼ばれていますが、人と人が対面した時にまず先に目が行くのは顔ですので、当然メイクをする上では色彩の知識は重要になってきます。
また、ファンデーションや下地などを選ぶ際にも色彩の知識を持っているかどうかでメイクの仕上がり具合は大きく変わってきますし、
口紅やアイシャドウなどのカラーバリエーションが豊かな化粧品を選ぶ際にも失敗が少なくなります。
例えば、色彩を勉強していくとカラーチャートと呼ばれる色を環状に配置したものを学びます。
カラーチャートとは似ている類似色を隣り合うように配置していくことで、相性のいい色や悪い色というのを一目で分かるようにしたものです。
カラーチャート上では黄色の反対色として紫が配置されています。反対色は補色とも呼ばれ、補色はお互いの持ち印象や特徴を打ち消し合う効果があります。
メイクをする際に、肌がくすんでしまっていて黄色がかっているときには、アイシャドウなどに紫を使うことで補色の効果によって黄色が打ち消されて、
隠したい部分を効果的に隠すことができるのです。メイクを勉強できる学校では、このような色彩の内容をより理論的に勉強し、実技に活かせる知識にまで昇華させていきます。
ヘアメイクの実技が学べる!校内コンテストでは友達もライバル
メイクアップ以外にも、メイクを専門に学ぶ学校ではヘアメイクやネイルなども勉強することになります。
学年の最後や卒業間近になると、授業で学んだ技術を競い合う校内コンテストやファッション・メイクショーなども実施され、
同じ生徒同士で切磋琢磨できるいい機会が設けられます。
作品を作り上げるためには、まず自分の頭の中に思い描くデザインを描き出し、相モデルでペアを組み、ヘアセット、メイクなどを行っていきます。
最後に行うこれらのファッション・メイクショーの作品制作は、色彩やメイク、ヘアアレンジの技術すべてが結集する場所です。
学校で学んだ知識と技術の集大成として、自分の持てる技術をすべて出し切りましょう。
ショーは校内で主に行われますが、校外のコンテストにも出品しチャレンジできることもあります。
全国レベルのコンテストで優秀な作品に選ばれると、卒業後の進路に関してもスカウトの目などに留まり、有利に就職活動を進めることもできるでしょう。
通信制高校では高校の卒業資格と並行してヘアメイクなどの専門知識が学べるので、早くから美容の道に進むことを決めた人や、
中卒で別の業界に就職したけれど美容業界に転職したい人などにぴったりです。